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自然教育園花散策 Ⅰ

国立博物館附属自然教育園
東京都港区にあり、4~500年前中世の豪族の館で、その後高松藩の下屋敷、陸海軍の白金御料地と歴史を重ね、その間は一般の人々が中に入る事ができなかった為、まれにみる豊かな自然がのこされ、昭和24年に全域が天然記念物および史跡に指定され公開されるようになったということです。
中は植物の名の立て札がある以外には、とても都心とは思えない巨木の生い茂っているところです。

 ヤマブキソウ(山吹草)
山野や林の下で群生していることの多いケシ科の多年草です。
花がヤマブキ(山吹)に似ているからこの名前になりましたが、ヤマブキは花びらが 5 枚であるのに対して,ヤマブキソウは 4 枚です。
花期は4~5月、花言葉は「すがすがしい明るさ」です。
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 チョウジソウ (丁字草)
湿地や川辺など水気が多い場所に生えるキョウチクトウ科の多年草。
花の形がフトモモ科のチョウジの花に似ているからとか、横から花を見ると『丁』の字に見えるのでチョウジソウとか言われるようですが、字からすると後者ではないかと思います。
花期は4~6月、花言葉は「触らないで」です。
ここでは湿原に群生しています。
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 ニリンソウ (二輪草)
山麓の林の縁や林の中、竹林、土手などに生えるキンポウゲ科の多年草です。
根生葉は 3 全裂し側裂片は更に深く 2 裂します。
茎葉の間から普通 2 本の長い柄を出し、先端に花径2 cm程のの白い花をつけます。
和名の由来は 一本の茎に通常2輪の花が咲くことからきています。
花期は4~5月、花言葉は2本でるからでしょう「仲良し」です。
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 ノ イバラ (野茨)
日本の野性バラの代表種で、日当たりのよい山林や川辺を好む半蔓性のバラ科の落葉低木です。
葉は複葉であり、小さな葉(小葉)が組合わさって1枚の葉を形成しています。
葉の表面は光沢がなく、無毛ですが、裏面の脈上には目立たない微毛があります。
枝先に咲く白い花は芳香を放ち、果実は秋になると赤く熟します。
和名は野に生育するイバラの意味です。
花期は5~6月、花言葉は「偽りの恋」です。
やはり、平地だからでしょうか咲くのが早いです。
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 フタリシズカ (二人静)
山野の林下に生えるセンリョウ科の多年草です。
茎の先に数本の穂状花序を出し、小さな白い花をつけます。
花弁はなく、3 個の雄しべが丸く子房を取り巻いています。
名は静御前とその亡霊の舞姿にたとえたものだということです。
花言葉は名のとおり「静御前の面影」で、花期は4月~6月です。
園内のあちこちで咲いていました。
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 エビネ(海老根)
丘陵地帯の落葉広葉樹林に生育するラン科の多年草です。
葉は広がって地面を覆うタイプで、競合する草本の少ない谷筋の斜面などに生育していることが多いようです。
派手ではないのですが、味わいのある花なので、山草愛好家のターゲットの1つでもあり、又特徴的な葉であることもあって、花期以外でも確認しやすいため、盗掘が多く、近年、非常に減少しています。
塊茎(バルブ)がエビのイメージなので、エビネの名が付いています。
花期は4~5月、花言葉は「忠実・謙虚」です。
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 ササバギンラン (笹葉銀蘭)
山地の林内に生えるラン科の多年草です。
茎は直立し、草丈は20~40cm程、同種のギンランより大きく、 葉脈も多く上部の葉先は花序より高くなっています。
花期は5~6月です。
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 ラショウモンカズラ(羅生門葛)
山地の林の中などに生えるシソ科の多年草です。
横にはった地下茎から立ち上がり、草丈20~30cm、花径は3~4cmもあります。
名はこの花の形を平安時代、羅生門で武将が切り落とした鬼の腕に見立てて付けられています。
花期は4〜5月、花言葉は「幸せを」です。
たくさん咲いていたようなのですが、ほとんど終わり、この一枝のみ咲いていました。
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 オオニワゼキショウ (大庭石菖)
北アメリカより渡来し庭や道端に生えるアヤメ科の一年草。
よく似ているニワゼキショウと比べ、草丈30~50cmと高く、花は直径約1cmとやや小さめです。
朝咲いて夕方しぼむ1日花で、花期は5月~6月です。
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naomaru24さんより、ルリニワゼキショウではないかとご指摘があり、調べました結果、
ルリニワゼキショウと同定するのが妥当と判断し、訂正させていただきます。
naomaru24さん、有難うございました。
 
ルリニワゼキショウ(瑠璃庭石菖)
ニワゼキショウと同じく北アメリカからの帰化植物で、多年草です。
ニワゼキショウとは、茎にはっきりした翼(ひれ)があること、花被片の先に芒状の突起があること、3個の雄しべが合着して1個に見えることなどの違いがあり、別名をアイイロニワゼキショウといいます。

 ホウチャクソウ  (宝鐸草)
林縁や谷沿いなどの森林中に生育するユリ科の多年草です。
アマドコロやナルコユリ(鳴子百合)に似た花を付けますが、茎が枝分かれし、枝先の方だけに花をつけるのが特徴です。
宝鐸というのは,お寺の建物の軒先に下がっている大型の風鈴(風鐸)のことです。
花期は4~5月、花言葉は「よきライバル」です。
こちらも園内のあちこちで群生していました。
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 ムサシアブミ(武蔵鐙)
海に近い林に生育するサトイモ科の多年草です。
葉は 2 枚、小葉は 3 枚で裏が白です。仏炎苞(ぶつえんほう)は暗紫色か白緑色で、白い筋が隆起しています。
それが、鐙(あぶみ。馬具の一つ) のように丸まった形をしているのが特徴です。
和名は仏炎苞を鐙にたとえたものです。
花期は4~5月です。
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by fairysilva2 | 2009-04-29 13:11 | 自然教育園
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