人気ブログランキング | 話題のタグを見る

再び葦毛湿原に

カザグルマとクチナシグサを求めて行ってきたのですが、どちらにも出会えず、なかなか難しいものがあります。
地元の人の話ですと、ミカワバイケイソウは一年おきにしか咲かないようで、今年は咲かない年にあたるようです。
確かに数ある群落の中で咲いているのは一箇所のみ、そこで再度咲いている箇所に。
 
 ミカワバイケイソウ (三河梅蕙草)
バイケイソウでもミカワバイケイソウは三河湾周辺の酸性土壌の湿地だけに生えるユリ科の植物で市指定天然記念物に指定されています。
高さは1m程で、上部に枝分かれした花穂に無数の直径1cm程度の花を付けます。
花びらの縁に裂れこみがあり、雄しべが長いのが特徴です。
氷河期の終わりに気温の上昇に伴い、高山に移動したのがコバイケイソウで平地に残ったのがミカワバイケイソウだと考えられているそうです。
再び葦毛湿原に_e0091347_605813.jpg
再び葦毛湿原に_e0091347_611614.jpg
再び葦毛湿原に_e0091347_613076.jpg


 オカタツナミソウ (丘立浪草)
丘陵の雑木林の縁などに生えるシソ科の多年草です。
葉は茎の上部の葉が大きく2~5cmあり、花序は短く他のタツナミソウの仲間のように長い穂にはならず、ほぼ同じ高さに集まってつきます。
花期は5~6月です。
再び葦毛湿原に_e0091347_635389.jpg
再び葦毛湿原に_e0091347_64534.jpg
再び葦毛湿原に_e0091347_642058.jpg


 ナガミヒナゲシ (長実雛芥子)
地中海沿岸から中欧原産の帰化植物で、ケシ科の一年草です。
路傍などの荒地に生育すし、種が飛び散るので群生化もします。
ケシの仲間には、含有成分によっては栽培が禁じられているものもありますが、本種は特に問題ないようです。
果実が無毛で細長いことからナガミヒナゲシと言います
花期は4~5月、花言葉は「心の平静 慰め 」です。ちょっと花の印象とは合わない様な・・・
再び葦毛湿原に_e0091347_684598.jpg
再び葦毛湿原に_e0091347_69136.jpg
 

 オオバウマノスズクサ(大葉馬鈴草)
山地に生えるつる性のウマノスズクサ科の木本です。
葉は円形~三角状です。
管楽器のサキソフォンのような形のユニークな特徴のある花を葉脈からつけます。
名は大葉馬の鈴草で、ウマノスズクサの仲間で葉が大きいからです。
根は解毒、消腫薬、果実は鎮痛、解熱薬としての薬用効果がありますが、
全草に腎障害を起こすアリストロキア酸を含むので使用に注意する必要があります。
花期は3~5月、花言葉は花形から「ユーモアのある」です。
再び葦毛湿原に_e0091347_6242198.jpg
再び葦毛湿原に_e0091347_6243474.jpg

by fairysilva2 | 2009-05-07 06:12 | 葦毛湿原
<< 里山の花 設楽山中花散策 Ⅱ >>