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蓼科高原に咲く花 Ⅲ

  イブキトラノオ (伊吹虎の尾)
日当たりの良い山地や高原の草原に比較的普通に見られるタデ科の多年草です。
花穂は高さ3~8cm程、花穂を虎の尾に見立て、伊吹山に多いことからこの名が付いています。
生薬名をケンジン(拳参)といい、解毒、消腫、収斂薬、うがい薬等に使われています。
花期は7~9月、花言葉は「洗練」です。
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   ムカゴトラノオ (珠芽虎の尾)
高山の草地や礫地の日の当るところに生育するタデ科の多年草です。
草丈10~40cm、茎は太く根出葉は長柄があり、披針(ひしん)形で先はとがるか丸みを帯び、表面はやや光沢があります。
細い穂状花序をつくって淡紅色花を開き、下部にむかご(珠芽)をつくります。
花期は7~9月です。

むかご(零余子)とは植物の器官のひとつで栄養繁殖器官です。
葉の腋や花序に形成され、植物体から離れ、地面に落ちるとやがて発根し新たな植物体となります。
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   ニッコウキスゲ (日光黄萓)
山地や亜高山、海岸の草地に群生するユリ科の多年草です。
日光黄菅は、栃木県日光の戦場ケ原に多く自生しているところからの命名です。
よく似た花に夕菅(ゆうすげ)がありますが、夕菅はそれより低い山の草原で夕方から夜にかけて咲く花です。
花期は6月上旬から8月上旬、花言葉は「日々新たに、心安らぐ、物忘れ」です。
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セイヨウオトギリソウ (西洋弟切草)
日本各地の日当たりのよい原野に見られる欧州中南部原産のオトギリソウ科の多年草です。
全草を創傷治療、腸炎の収斂防腐薬、慢性不眠症などに用います。
花期7〜8月です。
高原道路の脇にかなり群生していました。
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by fairysilva2 | 2010-07-26 16:30 | 長野県
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