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天生湿原 Ⅴ

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木道沿いのミズバショウとリュウキンカです。


    ヒトリシズカ  (一人静)
林の中や湿った木陰に生えるセンリョウ科の多年草です。
茎は紫褐色で、茎先に4枚の葉が輪生状に対生しています。
ご覧のように葉が開ききる前に穂状花序を伸ばし、ブラシのような花をつけます。
白い花のように見える部分は雄しべの集まりです。
別名をヨシノシズカ(吉野静)といい、「静」は静御前のことで、花穂が 1 本なので一人静ということです。
花期は4~5月、花言葉は「静謐・ 隠された美 」です。

雪解けと共に春の花が一気に咲き始めていました。
なんと私にとっては今シーズン初めてのヒトリシズカでした。
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    キヌガサソウ  (衣笠草)
亜高山帯から高山帯下部の湿った草地や明るい林床に生育するユリ科の多年草です。
茎は直立し、高さ30~60cm程、先端に8、9枚の葉を輪状につけます。
その中心から伸びた花茎の先端に径6cm程の白い花を1つつけます。
名は放射状に並ぶ葉状を奈良時代の高貴な人にさしかけた衣笠にみたてて付けられています。
花期は6月中旬~8月です。

一株のみ咲き始めていました。
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    コミヤマカタバミ  (小深山傍食)
亜高山帯の針葉樹林下などに生えるカタバミ科の多年草です。
草丈は8~15㎝程、 葉は長い葉柄があり逆ハート型の3小葉からなっています。
小葉はミヤマカタバミと比べて丸みがあります。
花径2~3cmの白色で、ときに花びらのすじが淡紅紫色を帯びて全体がピンクに見えるものもあります。
葉は夜になると閉じ、朝になって温度が上ると開く、いわゆる睡眠運動をします。
花期は6~7月、花言葉は「喜び・歓喜」です。
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    ミツバノバイカオウレン (三葉の梅花黄蓮)
本種は主に日本海側の高山や深山に生えるキンポウゲ科の多年草です。
根生葉は3出複葉、小葉は倒卵状くさび形で上半部に鋸歯があり、質はかたくて厚いです。
花茎は褐色を帯び高さ 7~15cm、その先に花径1.2~1.5cmの白花をつけます。
ミツバオウレンに比べ、花弁(実は萼片)は幅が広く丸みがあります。
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    ムシカリ (虫狩)
別名オオカメノキと言いスイカズラ科の落葉低木です。
ガクアジサイのように花序の周辺には白い装飾花をつけます。
虫が好むというのでムシカリ「虫狩」と付けられました。
秋には ガマズミのような赤い実を付け、葉が真っ赤に紅葉します。
花期は4~5月、花言葉は「無神経」です。
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    ノウゴウイチゴ (能郷苺)
山地帯~亜高山帯の湿った草地や林縁に生えるバラ科の多年草です。
草丈4~8cm、エゾヘビイチゴ に似ていますが、花びらが7枚です。
長いつるを伸ばして一面に広がり、花径2㎝ほどの純白の花を咲かせ、
甘い果汁は喉に染みわたる程おいしいとか・・・
名前のいわれは岐阜県能郷村で初めて発見されたことによります。
花期は6月~7月です。
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   ミヤマキンバイ (深山金梅)??? イワキンバイ???
天生湿原の駐車場近くの岩場に咲いていました。
この花も識別が難しいです。
ミヤマキンバイにしては花弁の付け根があまり色が濃くはなっていないような???
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by fairysilva2 | 2011-06-09 08:11
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