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里山に咲く秋の野草

   コウヤボウキ (高野箒)
明るい林縁、特にアカマツ林に生育するキク科の小低木です。
草本のように見えますが、落葉低木に分類されます。
よく枝分かれし、高さ0.6~1mになり、茎や葉に短毛があります。
和名は和歌山県高野山のお寺で竹箒の代わりに本種の枝を束ねて使ったことからです。
花期は9月~10月、花言葉は「清潔」です。
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   ヤブコウジ(藪柑子)の実
山地の林の下などに群生しているヤブコウジ科の常緑低木です。
草丈10 ~ 20 cm、花は数個つき、秋に赤い実をつけます。
別名をジュウリョウ(十両)と言い、正月用の寄せ植えの材料として使われます。
マンリョウ(万両)にも似ていますが、大きさや実の数は明らかに違います。
花期は7~8月です。
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   イヌセンブリ (犬千振)
山の明るい湿地に生える高さ5~30㎝のリンドウ科の1年草です。
葉は倒披針形で、幅がセンブリよりやや広いです。
花は白色で淡紫色のすじがあり、色、大きさ共センブリに似ていますが、蜜腺の周りの毛が長く蜜腺がよく見えません。
センブリに似るが苦味がなく本物でないという意味でつけられた名です。

去年は綺麗なイヌセンブリを何株も見る事が出来たのですが、
今年はやせ衰えたような株が一株のみ、
花の写真を撮るときに辺りを踏み荒らしたのが原因なのでしょうか?
去年はあまりの綺麗さに、ネット上で場所を公開されてしまった為に多くの方が訪れたようです。
あの時の花は幻だったのか・・・もう見れないかも知れません。
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   ヤナギノギク (柳野菊)
蛇紋岩地に生えるヤマジノギクの変種で多年草です。
草丈80cm程になり、茎は細く、やや紫色を帯びているものもあります。
葉は線形で無毛、頭花は2.5~3センチで、舌状花は淡青紫色です。
花期は10~11月です。
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花つきのいいものもあります。
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by fairysilva2 | 2011-10-28 09:17 | 比丘尼
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